STUDENT INTRODUCTION 学生紹介

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吉原 雅大さん

Masaharu Yoshihara

専攻分野
|解剖学 / 数理解析学
指導教員
|高橋 智先生 / 安東 弘泰先生

多分野を専攻することとは?

私は2011年に医学部に入学し、2年間の初期臨床研修ののちヒューマニクス学位プログラムに入学しました。私が解剖学に興味を抱いたのは医学部での解剖学実習でした。精緻で複雑な構造が異なる個体間で共通する仕組みを解明したいと思い、学部のときから実験による解剖学研究を開始しました。実験により明らかにできるものは多い反面、実験では解きがたい問題もあります。とくに生物の発生現象は時間軸に沿って変化していきますが、これを定量的に扱うことはいまだに技術的な困難に直面しています。しかし複雑な発生現象を理解するためには、個々の要素の動態や寄与を定量的に評価することが必須です。その意味で数学的手法は今後ますます重要となっていくでしょう。ヒューマニクス学位プログラムの特徴は、多分野のいいとこどりができることだと思います。つまり大きな目標(私の場合には発生現象の定量的理解)に向けて、多分野の先生方から支援していただけることが最大の魅力です。ヒューマニクス学位プログラムで研究をしてみてわかったのですが、二つの分野を学ぶということは、それぞれを別個に取り組むよりも効果的です。なぜならば一方の分野での結果をもう一つの分野に持ち込むことで協奏的に目標に近づけるからです。1+1=3ということです。新しいことをはじめること(もう一つの専門分野をもつこと)は必ずしも容易ではありませんが、道を拓くためには挑戦が必須だと思います。明確な目標をもち、研究を楽しむことのできる方にはおすすめのプログラムです。

【ある1日のスケジュール】

8:00
解剖学発生学研究室到着
9:00
マウス組織の顕微鏡解析
12:00
昼食
13:00
安東先生とオンラインで コンピュータ シミュレーションの ディスカッション
17:00
帰宅

マウスの組織を顕微鏡で観察していると、思いがけない発見がしばしばあります。目で見ることはやはり重要性だなあと痛感します。

大学院に入学して初めてC言語を使ったコンピュータシミュレーションを始めました。やってみるとはまってしまいました。

ヒューマニクス学位プログラムにはたくさんの仲間がいます。分野は違えど、おもしろい研究をしたいという気持ちは一緒です。