STUDENT INTRODUCTION 学生紹介

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石川 椋太さん

Ryota Ishikawa

専攻分野
|情報学/計算論的神経科学
指導教員
|井澤 淳先生 / 松本 正幸先生

異なる領域を、突き詰める。

私は実験心理学の学位と行動科学の修士号を取得後にHumanics Programへ入学しました。 もっと専門性を高め自分にしかできない研究を続けたいとの思いから、進学を決意しました。これまでも認知科学をベースに、神経科学や情報学を幅広く学び、学際研究に取り組んできましたが、それぞれの領域でスペシャリストになり切れていないもどかしさもありました。ヒューマニクスの5年間は、腰を据えて複数分野の専門性を伸ばせる有益な期間であると考えています。

現在は、井澤淳先生の指導の下、痛みの計算論と神経メカニズムについて研究しています。現研究室では、脳をシステムとして捉え、学習、意思決定、自己意識がどのように実現されているかを計算論に基づいて理解する研究テーマを扱っています。1年目は、もう一人のメンターである松本先生のラボのjournal clubに頻繁に参加し、強化学習モデルに基づいた意思決定の脳内基盤に関して議論を重ねることができました。今後はより踏み込んで、「罰としての痛み」が意思決定や学習に与える効果について、動物実験という形でコラボレーションすることも検討しています。

一人の力で実現できることには限界があります。各々が自分の専門性を発揮できる環境こそが、イノベーションを創出するのだと思います。その中で複数の専門性を身に付けた人材は、分野間を横断しチームをまとめるのに必要不可欠な存在です。ヒューマニクスの環境で自身を研鑽することで真のスペシャリストに近づけると思います。

【ある1日のスケジュール】

9:00
論文チェック、論文執筆
10:00
被験者実験
12:30
ランチ
13:00
メンターと議論
14:00
松本labのjournal clubへ参加
15:00
データ解析
16:00
執筆作業、オンライン授業の受講
18:00
 

VRや脳刺激装置を用いた被験者実験の様子。

オンラインが増えたことで,別のラボのゼミに頻繁に参加できるように。

研究成果を認知科学に関する国際学会にてポスター発表。