STUDENT INTRODUCTION 学生紹介

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中田 慎也さん

Shinya Nakata

専攻分野
|睡眠医学 / バイオインフォマティクス
指導教員
|柳沢 正史先生 / 尾崎 遼先生

オリジナリティを創る

筑波大学医学群医療科学類を卒業後、博士号の取得を目指し、このプログラムに入学しました。生命科学の分野では、近年の技術的な発展に伴い、網羅的な生体分子の計測を始めとした大規模データの取得が可能となっています。しかしながら、卒業研究を行っていた際には、そうした大規模データの解析がどの様に行われているのか全く理解出来ませんでした。網羅的な生体分子の解析に興味があったこと、また生命科学と情報科学が融合した分野であるバイオインフォマティクスは今後さらに発展していくと考え、生物学的実験(いわゆるウェット)とコンピュータを用いた解析(いわゆるドライ)の両方が行える研究者になりたいと思ったことから、このプログラムを選びました。

主メンターは柳沢正史先生で、「睡眠覚醒を制御する細胞内シグナル伝達系の解明」を目指し、遺伝子改変マウスを用いて睡眠行動を解析したり、注目しているタンパク質の機能を調べるために生化学的実験を行なっています。副メンターは尾崎遼先生で、バイオインフォマティクスをご専門にされており、その中でも情報科学を用いた解析技術の開発をされています。普段の授業でもこれまで馴染みの無かった情報系や工学系の内容を勉強したり、尾崎先生の研究室でもプログラミングや統計学を学んでおり、日々新鮮な気持ちで過ごしています。

このプログラムでは、学生が研究に専念できる様な環境が整えられています。1年目からリサーチアシスタントとして雇用され、経済支援を得ることが出来ます。また授業もそこまで多くはないので、より多くの時間を研究に割くことが出来ると思います。

ヒューマニクスプログラムで異分野を取り込んだ融合研究を行うことにより、自らのオリジナリティが形成されていくのでないかと思います。自分の興味に基づき、必要だと思ったことを積極的に取り込んでいくことは、研究を行う上で重要なことだと思いますし、何より出来ることが増えていくことはとても楽しいことだと思います。ヒューマニクスで身につける”オリジナリティ”が将来にとって良い方向に繋がっていくと信じています。

【ある1日のスケジュール】

8:45
柳沢/船戸研究室に到着
9:00
ラボミーティングやジャーナルクラブに出席
10:30
柳沢/船戸研究室で実験
12:00
昼食やデスクワーク
14:00
尾崎研究室での勉強会に参加
16:00
柳沢/船戸研究室に戻り、実験
19:00
夕食
20:00
論文を読む等のデスクワーク
22:00
帰宅

柳沢/船戸研究室では、マウスを用いた睡眠測定だけでなく生化学的な実験も行い、睡眠覚醒制御のメカニズムに迫る。

尾崎研究室での輪読会の様子。論文を紹介したり、解析を行う上で必要な統計学的知識やプログラミングを学ぶ。

ヒューマニクスプログラム共催のシンポジウムにてポスター発表。今後は異分野の学会にも参加していきたい。