学生紹介
豊島 理さん
Osamu Toyoshima
- 専攻分野
- |神経生理学 / 情報学
- 指導教員
- |松本 正幸先生 / 井澤 淳先生

伸び伸びと研究できる環境
私は医科学修士のコースを修了後、腰を据えて研究が出来る環境を探して、ヒューマニクスに進学しました。充実した経済支援をはじめ、他の分野からのサポートを受けられる体制も整っているので、制限に囚われずやりたいことを自由にできる点が魅力です。
修士課程ではヒトの意思決定に興味を持ち、意思決定に関わる神経活動を一個一個記録し、それらの役割について推定してきました。しかし同時に、ヒトの意思決定を理解するためにはそれだけでは不十分で、全体のシステム(数理モデル)としてまとめる必要があると感じました。今は意思決定の大部分を占める無意識下の情報処理について研究しており、実験と理論の両方から意思決定のメカニズムを解明したいと考えています。
このプログラムでの活動は、はじめは情報系の授業についていけるか不安でしたが、自分の研究との関連を考えながら勉強すると意外と楽しくなり、それほど苦になりませんでした。副メンター(井澤先生)やQEの審査員との議論も、同じラボでディスカッションしているとなかなか得られない意見をもらうことができるため、刺激になっています。異分野に触れることで、自分の研究をこれまでとは異なる角度から考え、新しい発想につながっていくと思います。また、経済支援が充実しているため経済面であれこれ不安をする場面が少なくなり、以前よりも研究に集中できている気がします。
ヒューマニクス学位プログラムはやりたいことが明確な人、研究に集中したい人にとっては最高の環境の一つだと思います。
【ある1日のスケジュール】
トレーニングの様子。自作したプログラムを使用する
実際にプログラミングしながら機械学習を勉強中
国際学会で発表。今後は異分野の学会にも参加したい。