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村上 優介さん(ヒューマニクス5年生)が筆頭著者および責任著者として執筆した論文がACS Analytical Chemistry誌に掲載されました。

タイトル: Label-Free Visualization of Ciliary Rootlets in Mouse Brain
著者 : Yusuke Murakami, Mutsuo Nuriya, Zuliang Hu, Masaki Tomioka, Ryosuke Oketani, Kotaro Hiramatsu, Philippe Leproux, Akihito Inoko, Sakiko Honjoh and Hideaki Kano
[村上優介さんからのメッセージ]
脳内の繊毛根と呼ばれる構造を第二高調波を使って色素を用いずに可視化できる手法を開発しました。前回の論文でマクロスケールのイメージングを行ったので今回は海馬に注目したイメージングを行いました。海馬の第二高調波イメージングの既報はあったのですが、先行知見とは全く異なる信号が見つかり、分子同定に苦労していたところ非線形光学効果と神経科学の専門家である塗谷先生と学会で知り合い、ご協力をご承諾いただきました。また、当時は気づかなかったのですが、学部4年生のときに練習実験で海馬を測っており、今の自分の目で見ると同じ信号が埋もれているが存在していることも気づきました。意外と大した結果ではないようなものでも、よく目を凝らしてみると大発見のこともある、ということを学びました。
多くの生命科学的な視点からご指導いただいた塗谷先生をはじめとする共著者の皆様に感謝申し上げます。